ちんたら療養日記4 

南の国からこんにちは

今日のよもやま(お手本編)

どうもこんばんは。

今日は一日、論文の修正作業をしていました。

「お手本になる論文を見つけるとよい」と指導教授に言われたので、

最近修正が行き詰っていたときにちょうどいい教科書を得ることができました。

平野敏政 編著 『家族・都市・村落生活の近現代』 慶應義塾大学出版会

社会学の中でも重要なトピックである家族・都市・村落の分野から、

七人の先生が論文を寄せているという一冊です。

これ。

社会学を学ぶ大学2、3年生のための教科書として使用されることを期待して作られたものである」

(「はじめに」より)そうです。

しかし、いわゆる一般的な議論を展開しているようなものではなく、

現在進行形で研究をしている先生方の作業を横で見せてもらっている、

そんな臨場感にあふれた一冊なのです。

私の説明などより、「はじめに」を引用した方が分かりやすいですね。

 大学2、3年生を対象として本書を構想した時、われわれの意図にあったものは、

 自分で問題を発見し、その問題の分析のための方法、手続きを考え、

 それを1つの論文にまとめ上げるという一連の研究方法についての

 生きた具体的な事例となって、社会学を学ぶ学生諸君にとって

 今後の研究のガイダンスあるいはオリエンテーションとなるようなテキストを、との思いであった。

  (「はじめに」より) 

それにしても、学部生だけではなく、院生でもおそらく研究者でも、

とても刺激的な一冊であることは疑いようがないと思います。

今回、特にお手本にしたのは、編者である平野先生が書かれた第一章・第二章。

初めて読んだとき、訳もわからないのに頭を殴られたような衝撃を受けました。

今回論文のお手本として読み直したときに、その衝撃の理由が少し分かったような気がします。

論文を書くとき、当たり前のようでいてとても難しいのは、

「この論文で何が言いたいのかを明確にすること」と、

「専門家でなくても理解できるように書くこと」。

たったこれだけのことが、私は未だにできません。

平野先生の論文は、「こうやるんだよ」と見事なお手本を見せてくださいます。

論文で扱っている議論の内容も含め。

スゴイです。

論文の中で、一文、一語たりとも無駄なものはありません。

限られた字数の中で最大限に、情報が詰まっているのです。

それでいて、家族研究はほとんど素人の私でも、ちゃんと議論に付いていける。

で!しかも!

結論は見事に新しい発見であり切り口であるということが鮮やかに提示されている。

繰り返しますが、スゴイです。

「新しい発見であり切り口である」ということは、それまでのものが踏まえられていないといけません。

それがまがりなりにも私にも分かると言うことは、それだけ無駄なく説明ができているということです。

そして、「新しい」ということは、現在進行形での研究の仕方を見せてもらっているということです。

論文は調査報告をまとめた上で、今までにないオリジナルの議論を提示するもの。

プロのお手並みを、いきなり初心者に横で見せるようなものです。

だからこそ、論文修正作業を行う上で、ものすごい臨場感でお手本になるのです。

うおお!平野先生すげえ!

と言いながら一日直してみたけれど、自分の論文はてんでまだまだ。

一文一語たりとも無駄のない論文目指して、明日もがんばります。

ふう。今日はマジメに書いたぜ!