ちんたら療養日記4 

南の国からこんにちは

久しぶりに本の感想とか

どうもこんにちは。お久しぶりです。

発表準備に忙殺されたり死亡したり、色々ありましたがなんとか復活です。

最近、里中家凋落仮説ばっかり書いてるんで、違う話題をば。

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)/伊藤計劃

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これを読みました。

えー、著者は惜しくも昨年亡くなりました。若いんですよ。

著書は2~3冊しかなかったように記憶しています。

亡くなってから賞をたくさんもらったり注目されたり、

皮肉なことに当然私もそういう一人でもあるわけですが、

今更遅えよって思ってしまいますね。

えー。あらすじというかなんというか、概要はですね。

近未来が舞台で、世界は人間を「完全な健康状態」に保つため、

心身共に生府と呼ばれる機関に管理・監視されているという設定です。

んでまあ、細かいところは読んでいただくのが一番なんですけど、

で、この本の主旨はまたそれから一歩も二歩も深いんですけど、

あえてのあたくしが注目したところ。

健康イデオロギーは、恐ろしいものである。

物語では、人間は成人すると生府の管理下におかれ、

WatchMeというソフトをダウンロードさせられてあらゆる心身データが把握されます。

食事だけではなく、見るもの聞くものすべてのものが、

心身に過度な負担がかからないように予め設定され、

少しでも逸脱すると警告される世界。

そこには全てが穏やかで暖かく、優しい世界。

犯罪も病気も、悪意もない。

しかし、自分の体、自分の心が自分の好きにできない世界。

でもそれって、現在の健康嗜好を突き詰めれば簡単に行き着くわけです。

私にはこの小説が、ホラー小説に思えました。