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ちんたら療養日記4 

南の国からこんにちは

最近の「読み」状況(読了編)

未分類


夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
(1996/02)
北村 薫

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秋の花 (創元推理文庫)秋の花 (創元推理文庫)
(1997/02)
北村 薫

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本当に久しぶりに、懐かしい作品を読みました。

私が大学で文学部の文学系専攻を諦めさせた一冊でもあります(苦笑)。

ザ・元祖「人の死なないミステリー」。

一作目は『空飛ぶ馬』からなので、初めてのかたはそちらから読まれることをお勧めします。


空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
(1994/03)
北村 薫

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大学の文学部に通う「私」は、ふとした縁で憧れの落語家さんと懇意になります。

そこで、日常生活で出会ったおかしな謎や不思議を相談するようになると、

なぜかその落語家さんはするすると「私」にその不思議を解きほぐしてくれるのです。

という、純ミステリーなんですけどね、今や大御所の北村薫先生のデビューシリーズです。

今思えば、本好き、落語好きの主人公というのが自分と重なっていたんですね。

私はこのシリーズをオンタイムで追っかけていて、当時なけなしのおこずかいで、

このシリーズをそろえていたんです。

でも、大事にしすぎるとどっかに言ってしまうというジンクスの通り(?)、

行方不明になっていたのでこの度古本で買い直してみたんです。

文学うんちくなんかはちゃんと読めるか不安でしたが、

一文一文、一語一語、ちゃんとかみしめて読むことができました。

すごく、うれしかったです。

この作品は、静かで穏やかな空気感の裏で、その表面の下にあるミステリーという独特の分野の持つ、

ちょっとした悪意やいたずら心、偶然の不幸やぞっとする恐怖などが描かれています。

一話一話にキーになる落語が出てくるんですが、これがまた玄人向けというかなんというか(笑)。

落語をよく知らなくても、「聞いてみたい」「高座に行ってみたい」と思わせてくれます。

それから、おっそろしいほどの文学のうんちく。

このシリーズを読んでから、私は自分を「本の虫」には到底及ばないと思いました。

そういえば、ちょうど同じタイミングで、雲田はるこ氏の『昭和元禄落語心中』も読んでいて、

同じ落語で同じ噺を扱っていても、まったく異なるアプローチで出てきたりして、

とっても面白かったです。

久しぶりに落語のCDを聞きたくなりました。


昭和元禄落語心中(1) (KCx ITAN)昭和元禄落語心中(1) (KCx ITAN)
(2011/07/07)
雲田 はるこ

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